◆口・顎・舌ジストニア・ジスキネジアの治療環境を存続可能にするため、患者さんの声をお寄せください

2020.1.17 UP

 口・顎・舌ジストニア・ジスキネジアは、向精神薬の副作用や離脱症状として最も発現しやすい症状の一つであり、また職業性の症状としても、パーキンソン病その他の神経疾患、脳外傷・脳梗塞の結果としても発現することがあります。

軽症のレベルに留まればよいですが、既存の治療法によって進行を抑えられず重症化した場合は、外見の悪化、食事と会話の困難という三重苦に加え、嚥下障害や呼吸障害を起こしやすくなり、最悪の場合は誤嚥性肺炎による死亡リスクさえ発生しかねない病型です。

 また、精神科・心療内科の入通院者数がこの十数年で大幅に増えたことに伴い、薬剤発症の患者数も潜在的に相当な数に上ることが予想されるにもかかわらず、歯科・口腔外科での認知が進んでいません。

 診療体制はきわめて脆弱で、口腔外科の専門的治療ができるのは京都医療センターの吉田和也先生ただお一人です。顎関節症・歯ぎしり等の誤診やその結果としての誤った治療もしばしば見受けられるようです。

 その吉田先生には目下後継者がいらっしゃらないため、このままでは将来、患者は口腔外科医による専門的治療が受けられなくなり、さらに大変なことになります。

 この状況を打開するには、一般社会はもちろん歯科口腔外科でさえほとんど知られていないこの症状に苦しむ患者の現状を、厚労省や関係する学会・医師・製薬会社・一般社会に訴えていかなければなりません。

 そこで当会では、5月頃からの陳情に向け、患者さんからの声を募集させていただくことにしました。

 

  < 口・顎・舌ジストニア・ジスキネジアで悩んでいる方々へのお願いです >

 現状の治療環境を将来も存続可能なものとするため、●これまでの症状と治療の経過、●現在困っていること、●行政や関係学会等に伝えたいこと等を、当会までメールでご報告いただけないでしょうか。メールは「入会申込み・お問い合わせ」画面の最下部から送ることができます。

 当会に入会していただける場合には、同じ画面から送れる入会申込書の該当する欄に記入していただけると大変有り難いです。

 

 患者さんの声の募集は4月末まで行なう予定です。

 どうかご理解とご協力の程よろしくお願い致します。