眼瞼痙攣(BEB)や羞明に悩む方にとって、スマホやパソコンのまぶしい画面はつらいものです。特に白地に黒文字の画面は、刺激が強すぎて長時間見続けるのが困難です。そこでここでは、**「白地だけを暗くし、黒地のページはそのまま」**という理想に近づけるためのヒントを、iPhone/Android/ブラウザ別にわかりやすくまとめてみました。
Appleのスマート反転機能を使うと、画像などを反転せずに背景だけ暗くできます。
📱 手順
設定アプリを開く
「アクセシビリティ」>「画面表示とテキストサイズ」
一番下の「反転(スマート)」をオンに
設定 > アクセシビリティ > 画面表示とテキストサイズ
🏃♂️ ワンタッチ切替
「アクセシビリティのショートカット」にSmart Invertを登録しておくと、サイドボタン3回押しで簡単にオン・オフ切替できます。
Androidではシステムレベルの色反転機能とダークテーマを併用します。
📱 色反転の手順
設定 > アクセシビリティ(ユーザー補助)
「色と動き」>「色反転」をオン
🌙 ダークテーマの設定
設定 > ディスプレイ
「ダークテーマ」をオン(スケジュールも設定可)
🧪 開発者モードを活用(設定できないケースあり)
設定 > 端末情報 (デバイス情報)> ビルド番号を7回タップ
「開発者向けオプション」に入り「強制的にダークモードを使用」をオン
🔹 Firefox + Dark Reader(Android向け)
Playストアから Firefox for Android をインストール
メニューから「拡張機能」>「Dark Reader」を追加
各サイトで背景や文字色を個別に調整できます
🔹 Night Eye(パソコン複数ブラウザ対応)
対応:Chrome / Edge / Firefox / Safari など
AIベースでページの明暗を解析し、まぶしさを軽減
🔹 Deluminate(パソコンChrome拡張)
URL: Deluminate 拡張機能
フィルターモード/スマート反転モードあり
| 拡張機能名 | 対応ブラウザ | リンク |
| Dark Reader | Chrome, Firefox, Edge, Safari | https://darkreader.org |
| Night Eye | Chrome, Firefox, Safari, Edge | https://nighteye.app |
| Deluminate | Chrome | Chrome Webストアリンク |
| Intelligent Color Inversion | Firefox | Firefox Add-ons |
iPhoneでは「Smart Invert」+ショートカット登録が便利
Androidでは「ダークテーマ」+「色反転」+「Dark Reader」などのブラウザ拡張を併用
拡張機能は「サイトごとに反転適用/除外」が可能なので、黒背景のページをそのまま維持できます
羞明による画面のつらさを軽減するために、まずは一つ試してみましょう!
本ヒント集は、現在、当会で調査を始めたばかりの情報であり、すべての環境・機器にそのまま適用できるものではありません。
スマホやPCなどの白地画面がまぶしく感じるという問題を抱える方や、この課題に関心を持たれた方は、ご自身の端末・アプリ・ブラウザでこれらの方法をぜひ試してみてください。
「どこまで暗くできるか」「どの設定が見やすさと操作性のバランスがよいか」など、ご自身のデバイス環境に合わせて探っていただければと思います。
今後も調査を継続し、皆さんと一緒に「見やすさ」「使いやすさ」を改善していけたらと考えています。
※こちらの内容は、眼瞼痙攣・羞明の症状をもつ方向けに情報提供を目的としたものであり、医学的判断ではありません。個別の症状については、眼科医など専門医にご相談ください。